E-inkなandroid、BoyueT62Dをタブレットとして半年使ってみた。その3
自分なりに対策をしてみた。
まず1のケース
どのみち純正のケースを使ったところで閉じてスリープ、という機能は無いので、自分は角がゴムで留めるタイプのKindlePaperWhite用のモノを買って使っている。電源スイッチが端部なのでゴムタイプでないと押せない。でも替えてからはかなりお気に入り。
2のライトは仕方ないので最低でも3目盛り位にして使っている。
問題は3のE-inkの特性である遅延。
ディスプレイの遅延、CPUの動作速度の組合せで仮想キーボードの入力でかなり困ったことになる。Google日本語入力をはじめとしたMOZCエンジンのキーボードは重くて辛い。入力を続けているとほぼ毎回取りこぼしがでて、その都度戻って入力やり直しが発生、イライラして入力どころではなくなる。ATOKは他のブログを見てもらえばわかるが物理キーボードを繋いでもキーボード画面が引っ込まず使い辛いのと仮想キーボードの配列に慣れられず。なので何度もお試ししてみたがイマイチ使う気になれず。今のところ一番使っているのがOpenWnn Qwerty。軽くて多少バカだが仮想キーボードの配列も悪くない。仮想キーボードで入力するときには一つ一つ押したのを確かめるように入力していくとなんとか入力できる。それでも以前使っていたTabletPには遠く及ばない。物理キーボードをつないだ場合はかなり速く入力出来るが、変換候補の表示がチラチラして、カラー液晶ではあまり気にならなかったがE-inkのソレは想像以上に鬱陶しい。なので物理キーボード時は「みんなの顔文字キーボード」を使っている。これは予測変換を切ることが出来て変換の為にスペースを押して初めて表示する、ワープロ時代からの変換スタイルに出来る。コレはかなりスグレモノ。ただ入力して変換をすると、表示するまでも0.5秒のタイムラグがあるので、入力してスペースを押して、一呼吸おいて変換候補を表示して決定、入力を再開、となるので自分の入力のペースが乱されてなかなか馴染めない。それと、コレはOTGケーブル周りの不具合かもしれないが、キーボードが時々チャタリングなのか、連続入力が続いてBSで大幅に文章を消してしまったり、また同じ文字が20コ位入力が止まらず、とかいう事態が複数のキーボードで起こってちょっと使うのに抵抗がある。Bluetoothも使えないし...Boyueをポメラ代わりにするのは正直諦めた。カメラが無いのでQR読めず、Pomeraをテキスト入力してもMicroSDでしか移す事が出来ないが、Link2SDを使っているため稼働中に抜くのはちょっとし辛い。その為今はTYPE Pを結局持ち運ぶ事になってしまった。かえって重くなったかも。
4つ目のスクロールに関して。
BoyueT62Dはスクロールはしない方が正解。なのでページ送りボタンがあるので、積極的にソレを使うようにアプリを片っ端から入れたり消したりして試した。基本的には広告が表示されるアプリはページ送りボタンが効かない事が多い。Firefox、ついツイ、fast for Facebook、はむーんなどは画面を一度タッチするとページ送りが効いてくれたりするのでよく使っている。Pocketは効くがページ送り時に何行か飛んでしまうので、Pocketのページ送り機能を使うといいようだ。
5の白紙アラートについて。
これはもう、想像力を豊かにするしか対策はない。諦める。
6の待機時のバッテリーの減りの早さについて。
どうやってもダメで、元々入っている機能すら効いてないようだ。ほっておくと平気で一晩で2~30%減ってる。E-ink端末の意味がない。手動でオンオフを切り替えるしか方法はない。仕方がないのでWiFi State+というのを入れた。これでメニュー欄に表示されるので押して切り替えている。しかし時々忘れて大きく減る。使っている時にはそれほど減らないのでスリープで減ってるとガッカリするので、基本的にオフで使うもんだと考えるようにする。
7の非対応アプリの多さについて。
以前使っていたTabletPでAppを入手しといて手動でアプリをインストールすると動作するものも多かった。しかしTabletPを文鎮化してしまったのでその手が使えなくなった。仕方なくPCにAndroidエミュレータを入れて使っているが使いにくいのでX86バージョンをPCに導入するか検討中。
以上のように色々と対策をして、なんとかかんとかタブレットとして使えている。ただE-ink独特の色反転とスクロールのカクカクと点滅しながら表示するのが、特に入力時に変換候補の表示で起こるのがボディーブローのように効いてきて、時々使うのが億劫になることもある。iPhoneばかり使っている事もしばしば。なので読書端末としてではなくタブレットとして使った場合に、目には優しいものの、どうも目ではないところが疲れる気もせんでもない。読書中心の方には全く問題ないだろうし、iPhoneなどでググったモノをPocketに追加してBoyueで読む、というのがこの端末に向いている使い方な気がする。
結論的にBoyueT62Dのタブレット使いはイケてるか?と訊かれたら
色んなアプリでの読書、PDFの書類の閲覧、Pocketに溜めたモノの閲覧、などやはり活字を読む端末としてAndroidなE-inkはメリットはある。
でもソレ以上を求める端末ではない事は確かだ。私はコレで長文を書いたりしようとは思わない。変換の賢さはあまり気にならない自分にはPomeraやモバギ、TYPE Pを使って入力するほうがよっぽど楽です。
気に入ったかどうか、と言われたら、モノクロ端末は好きです。もしも次買うとすれば、反射型モノクロTFTの液晶搭載のAndroid端末が出てきたら買います。
でもまだまだ使いますよ。