いじりゃー RETURNS

以前はてなダイアリーで書いてたのですが出戻ってきました。

今時のモバイルギア事情


今時のモバイルギア事情とは言っても、今時のガジェットの話ではない。正真正銘モバイルギアの話。お若い方には用のない記事です。お間違いなく。
ここ2017年春には今まで日本でしか需要のなかったようなPDAが立て続けに発表されてワクドキの止まらない私ではありますが、なんせ小遣いのない身分にはおいそれとクラウドファウンディングにさくっと投資など出来るわけもないので、気持ちを抑えつつ、お気に入りのガジェット類を取っ替え引っ替え使うことで気を紛らわせていたりします。しかし、別に後ろ向きになっている訳でもなく、前向きに使いこなす方法を常日頃考えているわけです。その一環がコチラ。


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もう発売から二十年弱が過ぎようかという勢いのモバイルギア2という、今は誰も知らないWindowsCEなんてOSを搭載したれっきとしたPC(言い過ぎか)。ネットに繋ぐ術はもう、WiFiカードか有線LANなPCMCIAカードを使う位しかないのだけど、セキュリティの関係でメールすら送れない状況になり、もう本当にワープロとしての余生を過ごすのみとなっているので、そらもうPomeraDM100やら200の方がずっと価値があるのですが、見易いとまでは言えないが目には優しいモノクロ液晶、かつゆったり打つには今時にはないそこそこあるストロークと柔らかいキーボードの感触がなんだが文章を打つという行為を癒しに換えてくれるような気がする、とてもお気に入りの端末。PCカードで変換してmicroSDを挿し換えてスマホに取り込む、という単純かつ確実な方法もありますが、時代は進化しているので、今時のモノで武装することも可能になってきているのです。
写真を見ていただくと一目瞭然。R330に関しては、写真にあるようなSDHC対応のPCカードを用意さえすればフォーマット次第でSDHCを有り難くも認識してくれるので、32GBまでのSDカードなら普通に使える。ちなみにドコモバ2だと2GBでパーティションに区切ってモバギでフォーマットしてやると使えたりしますので案外簡単に容量を増やすことが出来ますが、テキスト以外にやりとりする事のない端末には猫に小判です。ただ今時2Gのメディアを探す方が大変なので覚えておくと案外応用が利いたりします。でその、SDカードが外側から見える形のPCカードを使うと、難なくFlashAirのWiFiの電波も飛ばしてくれます。
そこでスマホ(アンドロイドですが)にFolderSyncを入れておいて、WiFiをFlashAirに繋ぎ換えて同期ボタンをポチットナすればサクッとスマホに取り込んでくれます。そこでこんどはType apadという、とても有り難いアプリでそのフォルダを開くと、なんということでしょう、ShiftJISでもサッと開いてとっととシェア出来てしまいます。このType apad、選択範囲だけのシェアとかも出来ちゃいますのでダダーッと 文章を打って、ツイッターだと文字数で分けたり、或いは部分だけシェアとか出来るので超絶使えてかつ超軽量なのでホント便利です。話題にならないのが不思議で仕方ない。
この二つのアプリとFlashAirのお陰で20年近く前の端末でも差し替えたりすることなく文章を転送出来たりするわけです。以前はFlashAirで直接Dropboxにアップロードするスクリプトで、書いて保存したらスマホで開けるという夢のような環境を構築できたのですが、Dropbox側の変更なのかなんなのか、そのとても有り難いスクリプトが動かなくなってしまい失意のどん底でしたが、気を取り直して少し手間ですが上記のような方法で、未だに現役で文章を打つ端末として、十分役に立っています。
同じような大きさでVAIO TYPEPも使っていて、BASIXというUbuntu系のOSのお陰でモバギよりも使える事は間違いないのですが、ストロークの浅いキーボードが時に疲れてくる事もあり、そんなときにモバイルギアはとてもいい癒しとなっております。
冒頭に書いたように、ワクドキな端末が目白押しなので心落ち着きませんが、年月で羽根をもがれて羽ばたけなかったモバギが、2017年の今、まだまだ使えるんだよという生存報告でした。