初代NANOTEにKona LinuxのXubuntu版、KLUE5.0をインストールしたい
初代NANOTEはMMCが64GBでデュアルブートには手狭なので
以前BASIXを単独インストールしたもののYouTubeはビープ音して止まるし
タッチが出来たり出来なかったり、タッチスクロールも出来ないとか
とても使い辛くてWin10の方が多少反応鈍くてもマシなので戻しました。
なので今回はまずmSDに入れてみようといろいろ試しましたが
どうやってもSDからブート不能だった。P8はいけるみたいだけど。
次に余ってたSSDをDockingStationに入れて
TypeCで挿したときだけ外部起動出来るようにしてみたのだけど
ケーブルを抜くとNANOTEの起動順が戻って
起動するためにチップセットからMMCを見えなくよう切り替えて起動順を入れかえて
というとても手間な手順を毎回繰り返さなければならず断念。
(それをReevoに挿せば一度BIOS画面で切り替えればすっと立ち上がる)
Win10はReevoでいいので以前のBASIXでの懸念点が気になりましたが
もう一度単独インストールにトライすることにしました。
イントールと設定に当たって沢山のサイトを参考にさせて頂きました。
特に下記の記事のおかげで無事インストと設定が出来ました。
先人達に感謝しつつありがたく活用させて頂きました。
NANOTEはファンレスで小さくてオーディオにはうってつけなので
今回は音質重視のディストリ、かつ好みのxfceのデスクトップが使いたい。
その辺を考慮した結果、KLUE5.0をインストールすることに。
RufusでUSBメモリに焼いて立ち上げて画面横向くけど起動させて
ディスプレイ設定を出して回転させてカスタム倍率0.6倍にして
WiFi繋いで普通にインストール。
だけど100%grubがエラーで入れられないので
そのままSynapticを立ち上げてそこから改めてgrub-amd64-signedと
shim-signedをインストールしてやると意外と普通にインストール出来たが
それでは起動しなかった(BIOSの設定の問題の可能性あり)ので
Boot-Repair64bitをRufusでUSBメモリに焼いて一度リペアをかけると
素直にリペアが完了したので再び起動してみるもダメ
ココでまたBIOS画面から5ch情報通り
「Chipset → South Bridge → LPSS & SCC Configuration
→ SCC eMMC SupportをDisabled
Save Changes and Exitで一旦BIOS終了
当たり前だがeMMCが無くなるのでブートデバイスも無くなる。
SCC eMMC SupportをACPI modeに戻してSave Changes and Exit
Boot Option Prioritiesでubuntuを上にしてSave Changes and Exit 」
というパターンで切り替えてやるとKLUE5.0が立ち上がってくれた。
(これ以前にパテコピーやら色々試して起動しなくなっていて
起動順入れ替える時点でなぜかAndroidIAとかいうのが
上になっていたのが原因かもしれない。Aidroidは入れてないが)
ここから各種設定を。
ディスプレイは上記のように設定から回転と倍率で変更する。
次にタッチパネルを何とかする。
以前BASIX入れた時に困ったのが
タッチが出来たり出来なかったりと挙動が安定しない事。
以下の記事を参考に
https://blog.goo.ne.jp/cinemaesprit/e/661773e638e2cea77bbfe71960c33a2e
「これでタブレットモードも完璧なんて思っていたが、どうもタッチが認識しない場合がある。
これは困ったことになるはずだったが、5chにその解決策が書かれていた(ホッ)。
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【ドン・キホーテ】情熱価格PLUS NANOTE(ナノート)5冊目
383 名前:[Fn]+[名無しさん] [sage]: 2020/05/14(木) 02:36:06.73 id:azEInEVG
linuxでタッチパネルが動いたり動かなかったりする件、直せた。原因はbiosが適当過ぎて
コントローラをちゃんとinitできないからみたい。
準備として、acpi_call kernel moduleをインストールしておく(ubuntuだったらacpi-call-dkms)。
起動後に、
# modprobe acpi_call
# modprobe -r goodix
# echo '\_SB.PCI0.I2C6.TCS1.INTO 0' > /proc/acpi/call
# modprobe goodix
これで確実に動く、と思う...
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実行して直ったが、再起動すると/proc/acpi/callが消えているためかタッチができなかった。
なので上のコマンドを/etc/rc.localを作成して記述した。」
この通りにしたら何度もインストールした際に
確実にタッチ出来るようになってたが
今回のイチからインストールの際にはしなくてもタッチできていたので
必要かどうかはわからないが一応やっておいた。
次にタッチパネルの回転。
以下の記事を参考に
http://bluearth.cocolog-nifty.com/blog/2019/12/post-e5f4f1.html
Homeの".profile"に直接以下を記載したら回って起動時から使えるように。
# タッチパネルの回転
#!/bin/bash
xinput set-prop '16' 'Coordinate Transformation Matrix' 0 1 0 -1 0 1 0 0 1
上記の”16”はxinput listでgoodixのタッチパネルの項目に書いてある
IDの数字を入れるのだけど、これがUSBで繋いでいる機器によって
起動時に変わってしまう。なのでTPlinkのみ繋いで起動したあとに
ハブ等繋ぐようにしないとタッチパネルが回転してくれなくなります。
環境によって適宜書き換えてください。
タブレットモードとか使うなら上記の記事のように
スクリプトとか作ってデスクトップに置いておくのがいいかも。
私はタブレットとして使うことはないのでしてない。
タッチパネルが使えるようになったのでスクロールとかも使いたい。
すべての場面で使える訳じゃないけどfirefox上と
それ以外でもなんとなく使えるものもあったりするので
以下の記事の通りにしただけで済ましている。
https://gihyo.jp/admin/serial/01/ubuntu-recipe/0728
に書いてある方法
「現在のFirefoxはタッチパネルによるスクロールはデフォルトで非対応です。環境変数
「MOZ_USE_XINPUT2=1」を設定すると、タッチパネルによるスクロールができるようになります。
オフィシャルバイナリを置き換えた場合
「~/.local/share/applications/firefox.desktop」から起動するので、
これを書き換えるのが手っ取り早いでしょう。具体的には
Exec=/home/ikuya/firefox/firefox %u
の行を、
Exec=sh -c "export MOZ_USE_XINPUT2=1;/home/ikuya/firefox/firefox %u"
などとしてください。もちろんホームフォルダーは書き換えずそのままとしてください。」
こちらの記事の通りに「やってしまった」が
KLUE5.0はsnap版じゃなくバイナリ版が最初からインストールされているので
抜く必要がなかった。
なので"firefox.desktop"の場所が違うかもしれません。
初代NANOTEは無駄に金属筐体を採用して
ファンレスででっかい銅板が中に入っているのにアンテナの配置が悪いのか
WiFiが少しでも離れているととんでもなく遅い。で5G帯にも未対応。
使い辛いのでTPlinkのnanoを挿して使っています。
そのドライバを入れる。これはもう下記の記事記載通り。
https://tech.nosuz.jp/post/2021-09/ubuntu_wifi/
この通りにやればネット環境も速くなりました。
そしてKLUE5.0でもBASIX入れたときと同じように
YouTube再生をすると5分位してから「ビーッ!」とビープ音が鳴ってグルグルしだす。
放っておくとまた再生が始まるがまた5分ほどしてビーッを繰り返す。
音も大きくでとても見ていられない。これを何とかする。
以下の記事を参考に
https://yozakuragum.info/lubuntu2204-beep-movie/
「同じような症状の人が見つからず、苦労しましたが、近そうなのを発見。
→After a few minutes of audio/video playback computer starts beeping – 21.10
Asus T100TA : Ask Ubuntu
/etc/modprobe.d/alsa-base.conf に
"options snd_sof sof_debug=1"
を追加すればOKとのこと。
これを追加して再起動したら、動画再生中にビープ音が鳴らなくなりました。
上記の場所に該当するファイルがなかったのでエディタで作って
放り込んで再起動したら本当に治まりました。ありがたい。
後日、動画視聴中にBTスピーカーを接続すると動画がグダグダになる症状が出たので
切ったら戻る)調べてみると、上記よりも
options snd-intel-dspcfg dsp_driver=2
と記載する方が良さそう。こちらではBTスピーカーを繋いでもスムーズ再生。
環境によってどっちか試してみてもいいかもしれないです。
あとは私の場合キーボードのカスタマイズが必要と思っています。
特にAの横のCapsは入力中に切り替わってしまうのでとても困るのでTABと入れ替えたり
最上段のファンクションキーが肝心のF9、F10だけFnキー押さないといけないのは
すこぶる使いづらい(半角英数に変換するので)。
BSキーは上部角に手が伸びるとかその辺をカスタムしたい。
これは以下の記事を参考に
https://honmushi.com/2019/01/18/ubuntu-xkb/
この通りに作っていきます。私はVimとか苦手なので
GUIで普通にフォルダ作ってMousepadでファイル作って、ってしてますが。
すべて作ったあとに.bashrcに書いて、と書いてあったのでその通りにしたのですが
これだとターミナルを立ち上げないとキースワップが適用されないので
# keyswapファイルの読み込み
#! bin/sh
xkbcomp -I$HOME/.xkb ~/.xkb/keymap/mykbd $DISPLAY 2> /dev/null
上記の内容をエディタで書いて"MyKeyswap.sh"名でHomeに保存して
またもやファイルのプロパティから実行権限を与えて
設定〜セッションと起動の自動開始アプリケーションの項目で下の+を押すと
アプリケーションの追加でコマンドから上記のスクリプトを指定して
適当な名前と説明つけて保存すれば再起動したら
キースワップも初めから機能するようになりました。
音楽再生もファンレスで影響しないしバッテリー駆動で結構持つし
デジアンの上に置いてても邪魔にならん程度の大きさ
WinではデジカメのファイルをNASの日付フォルダに振り分けるのも
いちいち構ってやらないと出来ないアプリしか見当たらなかったのと
TVやNASのHDDがトラブった時、HDDをまるっとコピーしたい時とかに
にどうしてもLinuxが必要になる場面もあり
仕事マシン以外の一台をどれかLinux化したいと思っていたので
初代NANOTEはうってつけでした。
BASIX単独インストールした時はどうしようもなくWinに戻しましたが
今回色々時間かけて調べて試してを繰り返したおかげで
自分的にはNANOTEもKLUE5.0で実用的になりました。
同じような事を考えている方の参考になれば幸いです。